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アメリカで飛行機が大量欠航!空港がカオスだった

ニューヨークは今週初め、突風を伴うに見舞われました。私の住んでいるアパートメントビルからも『Severe Weather』(悪天候)と言うタイトルのメールが届き、本文は「55MPH以上の突風が吹く可能性があるのでバルコニーなどの外にある家具は部屋の中にしまうように」という内容でした。
これだけだったら、まぁ1年に数回はあるんです。でも、今回の嵐は…絶望級の悲劇をもたらしました。それは、飛行機の大量の欠航&遅延です。土曜日から現時点まで、7,952便ものフライトがキャンセルされています。

 

まず、アメリカは今夏休みです。ほとんどが6月から8月まで学校がお休みです。しかもアメリカの一大イベントである独立記念日(7月4日)の直前の連休前(前日の7月3日は平日ですが、アメリカ人は当然のように休み、連休にします)。
コロナも収束して今までパスポートを持っていなかった人たちでさえ、飛行機で旅行する意欲がわいてきて、今アメリカではパスポートの申請から取得にはなんと半年もかかるケースがあるという異常なまでの旅行人気。その中での今回の嵐は旅行者たちに大混乱と絶望を与えました。

 

そして…

私も不運なことに今回その中の一人でした…(泣)

 

私は、嵐がくるというメールを受け取った当日はサンフランシスコにいて、その日の夜にサンフランシスコ国際空港から、ニュージャージーニューアーク・リバティー国際空港に到着する予定のフライトを取っていました。しかし、天気予報では、夕方くらいから天気が悪化するとのことで、フライトは時間通りにはいかない、ということはある程度覚悟はしていました。

でも、1時間半前になってもフライトの表示は『on time』(定刻通り)のまま。一緒にいた夫とも「空港の中に入ってからキャンセルになったら嫌だね~」と言っていたら…

まさかの空港保安検査を終えて、お昼ご飯を買った直後「あなたの便はキャンセルされました」と通知が…。

 

予感的中(チーン)

 

私たちはユナイテッド航空のフライトを予約していたのですが、サンフランシスコ国際空港の第3ターミナルはユナイテッド航空だけのターミナルです。実はユナイテッド、特にアメリカ東部行きの便がありえないくらいのキャンセルが出ていて(主な理由は到着地の天候不良で飛べないため)、サービスカウンターは振替便の申請や補償内容を問い合わせる旅行客ですでに長蛇の列。空港内は人で溢れかえっていました。

私は、天気だから仕方ないか…と思っていたところ、私たちのフライトの欠航理由はまさかの『technical issue』(機器の不具合)。相当ついてないな、と思いつつもどうしようもないので急いで振替の便を予約することに。
しかしサービスカウンターは長蛇の列すぎて、カウンターにたどり着くためには少なくとも4、5時間はかかりそうだったので、その場でアプリで振替便を予約しようとしましたが、すでに当日や翌日の朝一の便は埋まっており、結局翌日の午後一の便になりました(それでも奇跡的に2席空いてた)。

空港近くのホテルも急いで予約し、とりあえずお昼を買ってしまったので空港内で食べていこうとしたところ、テーブルのある席は全部埋まってしまっていて座れませんでした。なので麺類だったから食べにくいけど仕方なくソファで食べることに。

あとで確認したのですが、運よく当日に運航できた便も、ニューヨーク行きはシカゴ行きに変更になったりしていました。どうやら天候により、ニューヨーク周辺の空港がほとんど機能していなかったみたいです(とくにニューアークのキャンセル率がひどかったらしい。航空会社はユナイテッドのキャンセル率が一番高かったみたいなので、不運なことに私はどちらも的中してしまったのです)。

 

そして…一夜明け翌日。今日こそは!!と空港に行くと、保安検査の列の待ち時間が昨日と比べ5倍に増えていて、多くの人が今日に振り替えたのだろうと容易に予想出来ました。
で…いざ検査を終えて中に入ると昨日よりもさらに、人で溢れかえっている光景が…。
運行状況のボードを見ると、表示されている約半分の便がキャンセル、または大幅遅延。昨日埋まってしまっていた午前中のニューアーク行きの便は遅延で、私たちの便のさらに後の時間に変更になっていました。

この時点で私たちが乗る便はon timeだったので、このフライトにして良かった!と思いました。

 

時間になり、飛行機へ乗り込み、定刻より20分くらいは遅れたものの誤差の範囲でした。しかし…滑走路へ向かう途中、悲劇は起きました

 

「機器に不具合が発生したので点検するためにゲートへ一旦戻ります。」

「?!」

 

機器の不具合…いや、昨日乗る予定の飛行機も機器の不具合でキャンセルになったんですけど…(泣)そんな偶然あります?と思いつつも、直ったら飛べるとのことだったので、しばらく機内で待機。しかし…結果…

「燃料の関係に不具合があり詳細な点検が必要なので、一旦皆さんには飛行機を降りて待って頂きます。1時間後に出発予定時間を変更します。」

とのアナウンスが。周りも「仕方ない」という感じで荷物を降ろし、ぞろぞろと飛行機を降りていきました。だけど、私はなんとなく、1時間後にも出発できない気がしていました。カフェで飲み物を買って、ゲート近くの席で待機していましたが…

 

1時間後になっても呼ばれる様子はなく、突然出発予定時刻の表示が30分後に切り替わりました。やっぱり点検終わらないんだと。思っていたところ再度アナウンスがあり、

 

「今原因の究明に取り組んでいますが、あとどのくらいかかるか分かりません。振替便などの手続きを希望される方はカウンターまで。」

 

とのこと。あー、あとどのくらい待つんだろう。待った挙句にキャンセルはキツイな…と思っていました。
結局その後、出発予定時刻がまた30分遅れ、また30分遅れ…を何度も繰り返し、私たちはその間辛抱強く待ち続けました。中には飛行機がいつ飛ぶのか、本当に飛べるのか不安で泣き出してしまう小学生の女の子もいました(そりゃ泣くよね。楽しみにしていた旅行だもん!)。

そして、ついに…当初の出発予定時刻から約4時間半経ったころ。

 

ユナイテッド担当者「みなさんお待たせいたしました。この飛行機は修理が完了し、ニューヨークまで飛べることになりました!フゥ~↑↑

待ってる乗客たち「フゥ~↑↑」(+拍手!)

ユナイテッド担当者「今から順にご案内いたします。」

待ってる乗客たち「フゥ~↑↑」(+拍手!)

 

私は昨日からの疲れもあり、拍手するのがやっとでもはや「フゥ~↑↑」とかってテンションじゃなかったのですが、やはりアメリカ人はさすがだなと思いました。
日本でスタッフが「お待たせいたしました、フゥ~↑↑」とかって盛り上げてるシーン見たことないですが(たぶんこれやったらヤバいやつって思われるだろうし反感買いそうですね)、アメリカではこれがごく普通って感じです。

何時間も待たされた怒りとか苦痛よりも、飛べるという喜びと問題を解決してくれたスタッフに対する感謝の方が勝るんですよね。だから、拍手も起こるんです。

 

それにしても、欠航の翌日の5時間遅延は結構身体的にも精神的にもダメージがありました。そもそもターミナルに人が居すぎて席を確保するのもやっとで、床に寝たり座ったりしている人もたくさんいました。トイレは列に並ばなきゃいけないし、カフェもレストランもバーもかなり混んでいました。

ちなみに、私が乗る便のキャンセル待ちをしている人たちが30人ほどいました。しかし、最終的に乗れたのは10人程度だったようです。いつ出発できるかもわからない、しかもキャンセルが出るかもわからない便を待ち続けた人たちは本当に辛抱強いと思います。

 

とりあえず、もうそんな状況の中から抜け出せると分かって、心底ほっとしました。結局、当初の出発予定時刻から5時間後に全員乗客は乗り込むことが出来、5時間半後に離陸しました。

無事、深夜2時過ぎ頃ニューヨークに着くことが出来ましたが、ニューアーク・リバティー国際空港はフライトのキャンセルがまだまだ続いており、空港で過ごしている人が多くいました。
こちらのユナイテッド航空のサービスカウンターでも長蛇の列ができており、もはやみん空港の椅子を持ってきて座りながら列に並んでいる光景を見ました(そりゃ何時間も立って待ちたくないですよね…)。

深夜ということもあり、空港で寝泊まりしている人もたくさんいました。

床で寝ています…

6月29日現在はだいぶ状況も改善してきているようですが、特にユナイテッド航空はリセットに苦戦しており、木曜日の全航空会社のキャンセルのうちの大部分(キャンセル総数365便分の313便)を占めているらしいです(下記の記事参考)。

abc7ny.com

非番の客室乗務員も使い、何とか独立記念日の連休までに元通りにさせたい、とのことですが、とにかく連休前でタイミングが悪いとしか言いようがありません。

 

まさかの天候不良関係なく2日連続テクニカルイシューで欠航と遅延に巻き込まれた筆者でしたが、無事に家に着くことが出来て良かったです!

フゥ~↑↑

 

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