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妊娠中の海外旅行は可能か?-アメリカ滞在時における妊婦の心得-

子どもが生まれると自由に動き回れないから、安定期の今のうちに海外旅行に行っておきたい!と考えている妊婦さんも少なくないはず。

そこで今回は、アメリカニューヨーク在住で現在妊娠中の筆者が、アメリカでの妊婦の心得』について記事にしたいと思います。

 

まず、妊娠中のアメリカ旅行についてですが、

①体力万全

➁保険ばっちり

③英語完璧

でなければ、個人的にはおすすめはしません。
1つずつ解説します。

 

例えば東京ーニューヨークは、約13時間と長時間のフライトとなるため、体力は必要です。そして、妊婦は血栓ができやすいと言われており、エコノミークラス症候群の危険もあるので、ビジネスクラスを利用した方が良いです。脚が伸ばせるのでフライト中も快適に過ごせます。

また、少なくともニューヨークは入国審査の列が長蛇になるので、着陸後、場合によっては数時間立ったまま待つことは覚悟した方が良いです。『妊婦だから優先してもらえる』ということはありません。「妊婦なんだから譲ってほしい」と考えているような人はアメリカには絶対来ない方が良いです。

 

そもそもアメリカでは、日本のようにマタニティマーク母子手帳もないし、電車でも妊婦に優先的に席を譲ることもありません。優先席はあくまで障がいを持っている人のためにあります。

実際に見たことがあるのですが、地下鉄に乗っている際、明らかに妊娠後期の妊婦さんが、お年寄り2人と乗車してきたのですが(関係性はよくわかりません)、席が2人分しか空いていなかったので、お年寄りを座らせて、彼女は立っていました

その妊婦さんに席を譲る人も誰もいません。幸い次の駅で席が空いたのですが、その妊婦さんはドシっと、とても妊娠しているとは思えない勢いで椅子に座りました。

ちなみに、私も現在妊娠7ヵ月ですが、今まで一度も席を譲ってもらったことはありません。

 

アメリカだとこんなものです。日本では妊婦ってだけで周りからとっても丁寧に扱われるし、「安静にしないと流産する!」とか「体重管理しないと難産になる!」とか、むしろ不安を煽るようなことを言われて、病人のような扱いになる場合があると聞きますが、こちらではそんな細かいこと言われません。妊婦はあくまで健常者だし、むしろ健康だから妊娠できてるわけで、考え方的には常にポジティブ。何も特別なことなんてないのです。

お腹の大きい妊婦だってスタスタ歩くし、自分の行動に極端に慎重になっている人ってあまり見たことがありません(もちろん日本人と体格が違うというのは大いにあります)。

また、アメリカでは主に妊娠後期にベイビーシャワーをやりますが、その時によく見るのは、ジェンダーリビールの際に妊婦はヒールの靴を履いて、性別がわかった瞬間(嬉しさで)ぴょんぴょんと飛び跳ねるあの光景

日本だったら妊娠後期にヒールで飛び跳ねるとか考えられないですよね。そのくらい妊婦本人や周りの意識もだいぶ違うので、いくら体力があっても妊娠中に日本の温度感でアメリカに来るとショックを受けるかもしれません。

 

万一アメリカ滞在中に何かあって、病院にかかる可能性がゼロではないので、保険については十分調べておく必要があるでしょう。アメリカの医療費は保険でカバーされないととんでもない額請求されます

産婦人科でも今のところ何も指摘されていないし、自分は大丈夫!」と思って何もしないのは無謀です。

 

観光だけならまだしも、やはり何かトラブルがあった際には、体調がすぐれないなか英語で現地の人とやりとりしなければなりません。もちろん日本語通訳のサービス等もありますが、本当の緊急時にはそんなこと考えている余裕もないはず。

日本で英会話を習っていて、「自分は英語上級者!」と思っていても、いざアメリカに来ると「全然何言ってるかわからない…」と言う人もいます。英語を教えている人はあくまで、『分かりやすい・聞き取りやすい英語』で喋っているので、現地の日常会話の英語とはだいぶ異なります

さらに、ニューヨークでは特に顕著ですが、人によって英語の発音・イントネーションが全然違いますアメリカは世界一移民の多い国です。全員がアメリカ英語を話すわけではありません。
日本の英会話教室で「アメリカ人に教わってたから余裕!」と思ってアメリカに来ると痛い目に遭うかもしれません。私個人的には中国語訛りの強い中国人の話す英語がいまだに苦手です…。数年前にコロンビア大学ESLに通っていた時は、日本人・中国人・ウクライナ人・ロシア人・チリ人がいましたが、中国人の英語だけどうしても6割くらいしか聞き取れない!

でも、逆に「中国人の英語は聞き取れるけど、アメリカ人の英語は聞き取れない。」という人もいるので人によりけりです。だけど一つ言えるのは、日本人以外なら、韓国人の英語が一番聞き取りやすい!やはり言語が日本語に近いのでしょう。

 

と、そんな感じで今回は妊婦の海外旅行の注意点とアメリカ滞在時の心得をまとめてみました。
参考になれば幸いです。

本日もご覧いただきありがとうございました。
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