筆者は約3年前にアメリカのニューヨークへ駐在のため引っ越してきました。下記の記事でも紹介しましたが、アメリカ生活の序盤は様々なトラブルだらけで、ストレスもかなりたまっていました。
中でも絶望級に印象に残っているのが、
入居日当日に部屋に行ったら清掃真っただ中だった
というありえないシチュエーション。
それは、自分たちが契約した部屋に踏み入ると清掃スタッフが4人も、窓の掃除やら拭き掃除やらをしているではありませんか(今思うと4人も同時に投入してるって切羽詰まりすぎ…)。
ニューヨークでは、日本人の駐在員が住むような比較的ハイエンドのアパートメントビルディングでは、入居日当日にSuperという役職の管理人(そのビルで一番偉い人)が、入居立ち合いをしてくれるパターンが一般的なのですが、私たちが清掃員を見て驚いた顔をしているとそのSuperが、
「ごめん、今清掃中なんだ!」
と言ってきた時には…
…絶望しました。
なぜならもう10分後には引っ越し業者がすべての家具や段ボールなどを持って部屋に来る予定になっていたからです(ちなみに家具搬入の日時はビル側に事前に申請してあるので、当然Superも知っています)。
一緒に立ち会っていた仲介業者の担当者も、「え…」とか言いつつも、もはやどうしようもなく。
しかも、契約してから入居日まで少なくとも2週間以上はあったと思うんです。それなのに…(泣)
そして、Superが「じゃ、部屋の設備について説明するね。」
と言い、こちらは動揺しつつも、ひとつひとつ設備の使い方を一緒に確認しました(日本みたいに設備の取り扱い説明書は一切無いため)。
火災報知器についても説明してくれたのですが、なぜかすごく誇らしい感じで
「この火災報知器、新品を付けといたよ!!」
と言ってきた時には、
「えっ…火災報知器は新品が付いてるのに清掃はまだ終わってないって…全然嬉しくないんだけど…(泣)」
と思ってしまいました(別にちゃんと稼働してくれれば新品じゃなくて良いし…)。
そして、最後にバスルームに来ました。そこでSuperは重い口を開きました。
「聞いてくれ。バスルームの床はまだ清掃していないんだ。担当者がコロナに罹ってね。彼が復帰したらやってもらうから。」
?!?!?!?!
バスルームの床って一番、汚かったら気になるところだし、パっとみると便器横の床に足跡がくっきり付いていて、それは完全に男性のたちしょんのポジション(その後拭いてみたけど普通の洗剤じゃ取れなかった)。
なんかもう色々とドン引きしてしまいました。
そんな状況の中、引っ越し業者から「着きました」と連絡が。
Superに伝えると、
「お前ら撤退だ!」
と彼は全清掃スタッフへ指示。
「いや、掃除終わってないじゃーん!」
とツッコミたかったですが、これまたどうしようもなく。
Superが帰る際にチップ(※)を渡して、バスルームの件は必ず手配お願いします、と言ったら(※入居日には、これからよろしくという気持ちを込めてチップを渡すのが一般的)、
「ありがとう。もちろん、日にちがわかったら連絡するよ!」
と言ったんです。彼は、間違いなく…。
でも…
結局…
2週間待っても来なくて…
おまけに郵便ポストの鍵も使えなかった(確認してから渡せぇ…!(怒))ので、使えないと言いに行った際に、「バスルームの清掃はまだ?」と聞いたら、
「あ!ごめん。忙しくて忘れてたわ。」
?!?!?!?!
なんかもうこの国終わってるなと思いました。忘れてたって正直なのは良いけど…。
さすがに次の週には清掃に来てくれて、バスルームの床はピッカピカになりました(すんごい大きい清掃用の機械を持ってきたからびっくりしました。というかこのくらいの業務用の機械じゃないと落ちない足跡の汚れって一体なんだったの?)。
まぁ、この時は絶望して、アメリカで生きていくの大変…と思いましたが、これが序の口だったとはその時は思いもよらず。
月日がたち、今ではもうあらゆることに適応していますが、それでもアメリカ人のテキトーさと責任の無さにイラつくことは少なからずあります。
たとえば、manager(Superの下の役職の人)はこちらが頼んだことをいつも忘れます。でも、「まだ?」って連絡すると、必ず一日中会議が忙しかったせいにします。なぜか彼らアメリカ人は毎回同情を誘うんですよね。
会議忙しいならしょうがないか☆
ってなるか!毎回!って感じです。部屋の設備はしょっちゅう壊れるから頼まないわけにもいかないし。
というわけで、そんなこんなでたくましく生きてます!ほんとにアメリカ来てからたくましくなったと思います。この国はなめるかなめられるかの世界なのでね…強くならないと。
読んでいただきありがとうございました。
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