NBAのPLAY-INトーナメントで、4月12日午後7時(アメリカ東部時間)、10位のシカゴ・ブルズは9位のトロント・ラプターズと対戦。筆者はアメリカ在住のブルズファンですが、正直前半は結構諦めモードで試合を観ていました。だってまず、バンブリート、調子良すぎ…どうしてそんなに3P入るの?!ってくらい入ってました。それからラプターズの(身長の)高さによりブルズにとってはミスマッチが多く、前半なんか特にリバウンド取られすぎだし点差もついてきて、デローザンはイラついて持っていたタオルを真っ二つに引き裂いちゃうし「あ、もう今日ダメだ…」と思っていました。
しかし、個人的にはコビー・ホワイトが第2クオーターにオフェンス面でかなり活躍していたので嬉しかったです。が、一方でアヨ・ドスンムは調子が出ず、結果的に試合全体でも6分弱と普段の試合よりだいぶ出場時間を削られてしまったので残念でした。
そして!!なんと後半、ザック・ラビーン覚醒。ラビーンは第4クオーターに集中力が切れ出してスティールされることが最近多かったので心配していましたが、カルーソやベバリーの3Pが決まったりなどで流れがブルズに!
一方のラプターズはフリースローが絶不調。ブルズがフリースロー成功率が81.8%に対し、ラプターズは50.0%と信じ難く低い数字に。アメリカでは、その原因がデマーデローザンの娘にあると報じられています。
私は試合を観ていて、最初は「ラプターズのホームなのに、ラプターズがフリースロー打つ瞬間に叫んでる人いるなぁ?」と思っていたんです。まあ、ブルズも熱狂的なファンは多いからそんな人もいるか、なかなか度胸あるな、と思っていたらなんと…
試合途中からカメラが切り替わり、
「キエェェェーーーーーァァァ」
と、金切り声で叫んでいるデマーデローザンの娘が映し出され…(笑)妙に納得しました。
しかも、観ていて思ったのですがほんとに、毎回叫ぶタイミングが絶妙だったんですよね。それによって集中力が切れる、というよりはびっくりしちゃう、みたいな感じの。もちろんそんなことでフリースローを外してしまうのはプロとしては許されないことなのですが、あれは効くよな~となんだかラプターズが気の毒に見えてしまいました(笑)
アメリカでもたくさんのスポーツ解説者がデマーデローザンの娘の件にコメントしていて、
「あれはとてつもなく効果があった」
「彼女がブルズに勝利をもたらした」
「もしブルズが勝てば彼らは、誰かが近づくとデマーの娘の悲鳴が電子音で鳴る彼女の像をアリーナの外に設置するだろう」
など絶賛の嵐(?)です。
試合後のインタビューの時も、デマーデローザンは娘の話を振られ苦笑いしていましたが、実際そのくらい、観ていた人にはインパクトがあったということです。
試合後、NBAリーグパスでその試合のTeam Comparison(チーム比較)が表示されますが、項目が計11あって、やはり2チーム間で一番大きな差があった項目はフリースローでした。オフェンシブリバウンド、ディフェンシブリバウンドともに高さのあるラプターズの方が上ですし、3Pのチャンスも多く成功率も高かったのもラプターズですが、最終的に、スピード感と集中力を切らさなかったブルズが見事勝利した結果となりました。
さて、次は14日午後7時(アメリカ東部時間)からマイアミ・ヒート戦ですが、どうなるでしょうか…!勝者は第8シードとなり、16日午後5時30分(アメリカ東部時間)からミルウォーキー・バックスと対戦することになります。
ここで!最新のニュースですが、デマーデローザンは試合後の記者会見の際、娘は次のヒート戦のときは学校に行かせなければならない、と言っていて彼女は来ないものと思われていましたが、驚くことになんと、ユナイテッド航空が彼女と彼女の家族用にマイアミまでの無料のフライトを提供することを申し出たのです!
もちろん、デローザン家族はフライトの金銭的な問題で行けないわけではなくあくまで彼女の学校の問題なのですが、ユナイテッド航空が彼女の担任教師に金曜日の授業を休ませてくれませんか?とSNSで発言。さすがアメリカ(笑)
結果どうなるかはまだわかりませんが、もはや彼女はブルズの勝利に必要とされる国民的アイドルのような存在になりましたね!
さて、ラビーン、ブーチェビッチ、デローザンは今回の試合で約40分出場していたので、しっかり休養をとって次の試合に臨んでほしいです!
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