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アメリカ版サスケで義足の障がい者が挑戦して奇跡を起こした

アメリカの人気番組『American Ninja Warriorアメリカン・ニンジャ・ウォリアー)』は日本のSASUKE(サスケ)に基づいて制作された番組で、今まで多くの人に支持され、現在まで約20年も続いています。

私は毎回この番組を見るわけではないのですが、実は先日たまたま見たSeason15の再放送で、思わず号泣してしまいました。というものこの回、Gary Weilandさんという方が出場しており、この方は片足が義足の障がいを持った方なのです。
Garyさんは相当なハンディキャップを抱えながらも健常者と同じコースに挑戦し、通常では諦めてしまうようなリタイア寸前の状況下で、とてつもない力を発揮したのです。

今回は、私がGary Weilandさんから学んだ「Never give up」の精神について語りたいと思います。

 

まず、Gary Weilandさんについて。彼は消防士をしていた2016年、勤務中に怪我を負い、病院で膝の手術を受けました。そこから2年間、何も問題がなかったかのように思われましたが、2018年の感謝祭(11月の第4木曜日)の日、彼は家族とサッカーなどをして休日を楽しんでいたところ、急に2年前に手術した膝が痛み、腫れてきました。
すぐに病院で手術を受けましたが、合併症により左足の切断を余儀なくされたのです。当然、本人も家族もなかなか現実を受け入れることができませんでした。

しかし、そんなGaryさんは家族や同僚に励まされながら、徐々に自分の状況を受け入れ、「やっぱり消防士の仕事がしたい」と自分の気持ちを再確認したのです。こうして、彼は現在でもフルタイムで働く消防士で年齢は43歳です。

さらに、彼は障がい者になってから、消防士の他にもトライしたいことを見つけました。「諦めない」精神を綴った絵本を書く作家モチベーショナルスピーカー(やる気を持たせるためにスピーチにより鼓舞する仕事)、起業家、そして…ニンジャです。

 

彼は片足が義足という大きなハンディキャップを抱えながらも、『American Ninja Warrior』に挑戦してきました。アメリカでは、ただ運動神経が良いだけでは番組に出場できません。皆、驚くほど個性的な特技や経歴、またはハンディキャップなどを持っています。

例えば、氷で作品を作る彫刻家の出場者はスタートラインにチェーンソーを持って登場。とにかく何かしらアピールするものを持っているのです。日本のSASUKEでも人物紹介はされるけど、めちゃくちゃ変わってる人ってそんなにいない気がします。アメリカは「ヤバい人ばっかり集めてるんじゃないか」ってくらい皆個性的です。それでいてみんな運動神経がとてつもなく良いのだから、さすが大国アメリカですよね。

 

さて、Garyさんは大歓声の中、堂々と義足を装着し登場。義足の方の足にもスニーカーが付いています。そして、息子たちや観客に見守られながらスタート。序盤は日ごろの練習の成果もあり実に順調に進んでいました。

まさに【挑戦者】

しかし、ローラーのところで義足の方の足を滑らせてしまい、このような体勢に…。

危ない…!

思わず声が出てしまいました。SASUKEでもこのようなコースがありますが、みんなどうすることもできなくて水に落ちてしまうのを見てきました。しかし、Garyさんは決して諦めませんでした。

がんばって…!!

何度も試行錯誤して体勢を立て直し、ついに…!
ふっと誰かに押されたかのようにジャンプして前に進んで着地したのです。その瞬間、私は「わぁ!!!」と歓喜の声がでたし、観客は大盛り上がり、司会者は大興奮で椅子を蹴り飛ばしてしまうほど。

これはまさに『不可能を可能にした』瞬間というか、もうみんなが諦めかけていて、でも挑戦したことを盛大に称えようという目をしていたのですが、Garyさんがこのパートをクリアした瞬間は完全に空気が変わりました。

私はなんだかGaryさんに、『見えない力』が働いているような気がしてなりませんでした。彼の気持ちが、思いが、彼の肉体を動かしたというか、表現が難しいですがそんな感じがしたのです。
彼が子どもたちに伝えている『諦めない精神』。まさにこの場で見せてもらいました。

ぜひ、良ければ動画があったので見てみてください↓

youtube.com

 

結局、Garyさんは次のこのパートで残念ながらリタイアしてしまいました。

果敢に挑戦しました

ローラーで耐えている間に、だいぶ体力を消費してしまったのでしょう。それにしても、本当に現実でこんなことがあるなんて、素晴らしいという表現を超えて、もはや言葉が見つかりません。そして、終わったあとのGaryさんの笑顔を見て、泣きました。人に勇気と希望を与えるってこういうことだな、と。

また、彼は自分のホームページを持っていて、様々な活動を紹介しています。

garyweiland.com

 

『挑戦する』って、本当に素敵なことですね!!

今日もご覧いただきありがとうございました。

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