駐在完全ナビ in NY

ニューヨークに住む駐在員・駐妻を完全ナビゲート!! 役に立つ情報満載です♪

元不動産営業がニューヨークでの物件選びのポイントを教える

不動産営業経験を持つ筆者が、不動産業者は教えてくれないけど実は大事な物件選びのコツを伝授します。今回はニューヨークのアパートメントビルディング(日本でいうマンション)編です。

では、早速…

①玄関扉の真向かいに他の部屋の玄関扉がある物件は選んではダメ

まず、前提として“部屋”とは日本でいう〇〇号室を指しています。つまり、玄関扉同士が向かい合っている物件は選んではダメということです。

日本では玄関扉が外廊下に繋がっている物件が多いですが、ニューヨークの物件はほぼ内廊下です。玄関が外に直接つながっていないので、ドアから冷たい(または熱い)外の空気が入ってくる心配がありません(廊下の窓を開けたらもちろん入ってきますが)。換気の関係等もあり、玄関扉の上下(特に下側)には隙間(スペース)があります。
つまり、どんなに部屋の壁が厚くても廊下の音は筒抜けなんです。
だから、玄関の真向かいに他の部屋の玄関がある部屋だと、騒音に悩まされる可能性が非常に高いです。クレームとして多いのは、

・扉を閉める音がうるさい
・犬が吠えている声がうるさい
・夜中にパーティーをしていてうるさい

です。まず、扉を閉める音は、真向かいの部屋でなくてもかなり聞こえます。ゆーっくり閉めれば当然大丈夫なのですが、そんな丁寧な閉め方する人はほぼいません。

それからニューヨークの物件は日本と比較してペット可の物件が多いです。仮にあなたの内見する物件が犬禁止の物件だったとしても最初から禁止だったとは限らないので、犬禁止のルールに変更される前から犬を飼っている人が住んでいる可能性もあります。
しつけがあまりなされていない犬の場合、飼い主がいない間ずーっと吠えているなんてこともあります。
私の知り合いの駐妻で、同じフロアの別の部屋で犬がずっと吠えていてあまりにうるさかったため、その部屋の入居者宛に手紙を書いて、問題について対処するようにお願いした人もいました。どんなに動物が好きだったとしても、鳴き声がかなり筒抜けになるので結構キツいと思います。

さらに…アメリカはパーティー文化です。週末にたくさん人を呼んでパーティーするなんてことはよくあります。どんな人がまわりに住んでいるかは内見では判断できないので、運としか言いようがありません。
ただ、玄関扉が向かい合っていない部屋を選べば、音は多少軽減されるでしょう。真夜中に人が何人も訪ねてきて、何度もドアを開け閉めされたら眠っていても目が覚めてしまいます(筆者も経験あり)。

 

➁床が傾いていないかを確認すべし

日本でも床が多少傾いている物件はありますけれど、こちらは駐在員が住むような家賃の比較的高いアパートメントビルディングだったとしても、結構傾いていることが多いです。あれば内見の際にビー玉など丸いものを持っていくと良いと思います。特に試してほしいのは窓際の床です。日常的に使う場所の床が傾いていると、間違いなくそのうち腰が痛くなるので気を付けた方が良いと思います。

 

③設備の新しさを確認・比較

部屋に備え付けられている電化製品などの使い勝手は重要です。備え付けられているので、どんなに嫌でもそれを使い続けなければなりません。何件か内見される方は他の物件の設備と比較されるのが良いと思います。アメリカの電化製品に見慣れていなくても、古いものは一目で古いとわかります。当然新しいものの方が使い勝手は良いです。

 

④浴槽は深ければ深いほど良い
やっぱり日本人としては湯舟にお湯をためて浸かりたいです。しかしニューヨークの物件は湯舟が浅い物件ばかり。もう絶対シャワーしかしません!という方以外は、深い湯舟の設置してある物件を選んだ方が良いです。

 

⑤アメニティは費用を別途請求されるか要確認

建物のアメニティ(ジムやプールなど)に対して家賃とは別途利用料がかかるかは事前に確認した方が良いです。もちろんこれについては不動産仲介業者が教えてくれるはずですが、アメニティが豪華であればあるほど利用料も高くなるので注意が必要です。
あなたの会社が家賃を全額負担してくれるとしても、アメニティ費まで負担してくれるとは限りません。プールが付いていなくて、ジムやプレイルームといった小規模なアメニティだけの物件の場合は、利用費がかからない場合が多いです。
逆に、ボウリングやゴルフのシミュレーター、ボルダリングなどの豪華な設備が付いている建物の場合、家賃と別途、利用料年間$1,000以上(1人当たり)の物件もあります。家族全員が日々利用するならかなりお得だとは思いますが、あまり使わないなら無駄な出費になるので注意しましょう。一応、アメニティを「使わないから払わない」という選択もできるようですが、私の周りの駐在員たちは全く使っていなくてもみなさん払っています。

 

⑥玄関ロビーの清潔さに着目

ビル全体の管理が行き届いている物件はロビーがいつも清潔に保たれています。ロビーは汚いけど他は綺麗、ということはまずありません。清潔・綺麗というのは単純に清掃がきちんとされている、という意味ではありません。
例えば、駐在員が住むようなアパートメントビルでは、通常ビルスタッフが入居者全員の荷物を預かりますが、その大量の荷物が乱雑にロビーに置かれている物件なども見かけます。その場合、明らかにスタッフの手が足りていないと感じます。
今後何か緊急でビルスタッフにお願いしなければならない場合なども出てくる可能性があるので、スタッフの数は多いに越したことはないですし、内覧時にチェックすべきポイントのひとつだと考えています。また、単純に多い・少ないではなく、アパートメントビルのテナント数に見合った数のスタッフがいるか、という点に着目してほしいです。
なお、ハイグレードの物件は完全に、入居者とその他の人(宅配業者やUberなど)で入口が分かれています。一見スタッフが少ないと感じるかもしれませんが、その場合はロビーからは見えない場所にスタッフがいるので安心してください。

 

⑦エレベーターがなかなか来ない物件は要注意

特に高層階に住む場合はエレベーターの利用は必須になりますが、エレベーターの数がビルのテナント数に全く見合っていない物件がたまにあります。ほぼ毎日利用するものなので、毎回待ち時間が長いと苦痛になってしまうので、内覧時にチェックしておきましょう。

 

最後に…

人間と一緒で、物件においてもあなたが感じる第一印象は大事です。何件か内見する場合は、あなたがその物件に対して感じた第一印象を必ずメモしておきましょう。
また、不動産仲介業者に聞くのもアリですが、できれば自分で事前に、内見する物件の周辺を地図上で確認しておきましょう。スーパーやファーマシーなど、日常で必要不可欠なストアは近くにあるか、地下鉄の最寄り駅は徒歩何分か、など事前に調べて頭に入れておくだけでかなり、その物件に住んだ場合のイメージが湧きやすいです。

最近は人気の物件はすぐに借り手が決まってしまうので、じっくりと複数物件を検討している時間はないとは思いますが、こちらの記事が参考になれば幸いです。

 

下記の記事もぜひチェックしてみてください↓

snyc.hatenablog.com

snyc.hatenablog.com

snyc.hatenablog.com

snyc.hatenablog.com

snyc.hatenablog.com