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ニューヨーク大気汚染で空がこの世の終わりみたいな色になってる

カナダでの大規模な山火事により、大気汚染が発生。発生場所から1,000キロ以上離れたニューヨーク市までとんでもないことになっています。6月7日午後2時現在(アメリカ東部時間)、ニューヨークの空は今まで見たことのないようなもやに覆われていて、焦げたような臭いが充満しています。

一応写真を撮ってみたのですが、どうしてもスマホで撮ると補正がかかってしまうのか、本来の色より白っぽく写ってしまいます。実際自分の目で見ると、これらの写真の色よりはるかに黄色い。とにかく、空が黄色いんです(写真で全く伝わらないのが残念…)。たぶん、透明の黄色い下敷き越しに見たらイメージに近くなるかな、と思います。

大気が全体的に濁っています…
遠くの建物が見えづらい

晴れの日の午後2時にも関わらず、部屋の照明が必要で、周りのビルを見回してもどこも電気が点いています。ビルの屋上に出て、写真撮影をする人も見受けられました。 ニューヨークの街頭インタビューでは、「こんなの人生で初めてだ」という通行人のコメントがありましたが、本当にその通りで、とにかく経験したことのない状況で、

もう今日でこの世は終わりなんじゃないか?

という気持ちにさせられたくらいです。おそらく、何かのアニメかなんかで回想シーンみたいな時に、ちょっと昔の記憶の古い感じを出すために映像を黄色っぽくして表現している、みたいなのを見たことがある気がするんです。おそらくそのせいです。

本当に写真と全然違うので、強いて言うなら、めちゃくちゃ晴れた日の日が沈む直前の夕方、に近い感じなのですが、実際はそれに加えてもっと空の黄色みが強くて大気が濁っていて視界が悪いんです。

 

私は昨日から大気が汚染されていることをすっかり忘れていて、掃除機をかける際に窓を開けてしまったのです。たった1センチくらいしか開けなかったのですが、もう、すぐに焦げたような臭いが部屋に入ってきてしまい、しまった!と思いました。

私は呼吸器系が弱いのでそれだけでもうだめで、とりあえず台所の換気扇を点けてビル内の共有施設へ避難しました。今日の報道によれば、子供やお年寄り、妊婦や喘息・アレルギー持ちの人は特に、外出を控えた方が良いとのことです。ただし、大抵の人は問題がないと思っているのか、ニューヨーカーはほとんどの人がマスクは付けずに普通に外出しています。

しかし、山火事などの自然災害では、一酸化炭素やその他の危険な化学物質を含む煙が大気中に放出され、大気の質が短期間で急激に悪化することがあり、特に懸念されるのは微小な粒子状物質、とのことです。直径は2.5マイクロメートル未満(髪の毛の幅の4%未満)の空気中の小さな粒子です。これらの粒子は肺の奥まで吸い込まれるほど小さいため、血流に侵入する可能性さえあるらしいです。

環境保護庁はAir quality index(大気の質を現す指数)を用いていますが、範囲は通常0~300で、50以下なら健全、150を超えると一般人でも症状が出始める可能性があり、200を超えるとvery unhealthy(かなり深刻)とのことです。
ちなみに、現在のニューヨーク市Air quality indexは、246です。
はい、結構やばいです。それなのにみんなマスク着けないなんて、危険すぎます…。私はこの状況が収まってくれない限り、外には出られなそうです。

【6/8追記…結局7日の午後6時過ぎにニューヨークのAQI(Air quality index)は346まで上がりました。300越えになると警報だそうです。世界最悪と言われているインドのDelhiでもAQIは124程度です。それの3倍近い大気汚染度だとABCニュースで取り上げられていました。また、在宅勤務可能な多くの会社が6/8は在宅勤務を推奨しています。】

 

アメリカ北東部に住んでいるみなさん、周りがマスクを着けてないからと言って油断は禁物です。外出時はくれぐれもお気を付けください!

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